看護師が働く上で必要なスキルは、大きく分けて3つある。
1つめはテクニカルスキル、2つ目はコンセプチュアルスキル、3つ目はヒューマンスキルだ。
1つ目のテクニカルスキルは、看護師としての医学的技術に加え、患者との会話技術のことを指す。
看護師は理論的思考だけでなく倫理的思考も重要であり、患者の価値観や文化的な背景を考慮した看護を提供しなければならない。
このようなスキルは、日々患者に携わる上では欠かせないスキルと言えるだろう。
2つ目のコンセプチュアルスキルは、緊急時における推論能力を指す。
看護には常に科学的根拠が求められており、科学的根拠がない看護は基本的に実践してはならない。
このスキルがあれば、患者の症状から今後起こりうるリスクを推察し、科学的根拠のある看護を提供できる。
また、状態に応じ、リスク回避や症状の緩和を図ることもできるだろう。
3つ目のヒューマンスキルは、チーム医療として看護師や他職種との人間関係、また患者とのコミュニケーション能力も指す。
医療はチームで支え合うことが重要で、看護師だけでなく他職種や患者との関係も影響するものだ。
特に緊急時などの迅速な行動や判断が求められる状況では欠かせないスキルだろう。
看護師にはこれらのスキルが必要であるが、なかには苦手とすることもあるだろう。
たとえ完璧でなくても、仲間同士互いにフォローし合うことができるためだ。
先述したようにチーム医療は、人間関係のスキルも重要になる。
仲間同士が互いに支え合えば、他のスキルが低くても良い看護が提供できるだろう。